バッハ日記 8

第3番プレリュードの私の聞き方

無伴奏チェロ組曲は書かれていないバス声部や内声を考えて弾くと良いと良く言われる。

なかなか難しい事である。まず自分はどういうバス声部や内声を想定しているのかを知らなければならない。なので、私は時々自分なりの考えを実際に楽譜に書いてみたりする。これはなかなか楽しいゲームである。

様々な考えが浮かぶが、当然この場合はバッハらしい音の動きを想定して書くのが正攻法である。その他うんと思いっきり別の発想、例えばジャズマンだったらとかベートーヴェンやワーグナーだったらとか想像すればいろんな考えが浮かんで来る。

かつてはシューマンがヴァイオリンの第3番パルティータにピアノ伴奏をつけた例があるが、実はこの第3番パルティータのプレリュードはバッハ自身がカンタータの前奏曲として書き直している例がある。カンタータの番号は定かではないが、トランペットやティンパニの入ったオーケストラとオルガンの協奏曲風に書かれている。

今回はそれをちょっと真似してチェロ組曲第3番のプレリュードを書いてみたのでお聞きください。概ね私が考えているテンポと和声で書いてみた。音源

 

 

 

 

バッハ日記1

バッハ日記2

バッハ日記3

バッハ日記4

バッハ日記5

バッハ日記6

バッハ日記7

バッハ日記8

 

 

copyrigt Naoki TSURUSAKI


 

                      

もくじ